開発秘話vol.8 綿経ネーム


自然な風合いを求めたら、
経糸が綿になりました。

副資材もヴィンテージのような仕上げに。
お客様のその思いを受け止めました。

 綿経(めんだて)ネームはフクイが自信を持ってご提供しているシャトル織機による開発商材で、経糸に綿を用いて織り上げるネームです。  開発の発端は20年以上前、ジーンズメーカーからの「ヴィンテージの世界観を持った復刻ジーンズを発売するので、副資材も出来る限りヴィンテージに近づけたい」という依頼でした。そのメーカーが古着屋さんに保管されていた100年ほど前の米国製デッドストックジーンズを借りて細部まで撮影、その写真が資料となってフクイにやってきました。写真をじっくり分析したところ、織ネームのヘタリ具合などの様子から、経糸・緯糸ともに綿を使った平織りの33ミリ幅であると判明。その発見を基にして、ヴィンテージ織ネームの再現に挑みました。

天然素材にこだわるなら綿経ネーム、
自然で素朴な味を紡ぎます。

 いざ試作を始めて見ると綿糸からでるホコリが織機にからまり、作業が熟練するまで多くの時間が必要でしたが、その成果は確実に製品に現れました。織ネームの試作品を復刻ジーンズに取り付け古着屋さんにお見せした時、米国製の本物のヴィンテージと勘違いされるほどの出来だったのです。  織ネームに綿経を使うと、インディゴ染料が洗い加工によってきれいに落ち、デニムと一緒に洗うことで綿糸がけずれ一緒にエイジングされて自然な風合いを生み出せることも綿経を使うメリットだと分かりました。 経糸は現在はポリエステルが主流で、緯糸でデザインや風合いなどの表現を加えています。今は織機の性能も上がり、緯糸に綿を使い、高密度で織ることで綿の風合いを出すことができます。しかしそれでは織ネームが持つ自然で素朴な味は表現できません。綿経ネームは天然素材にこだわりを持ち素朴な織ネームの風合いを好むメーカーさんに、根強く長い人気を保っています。